くまらぼです。
ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日、秩父へ行ってきました。
https://www.sodateru-blog.com/entry/chichibu-higaeri/
目的は三峯神社へのお参りです。
三峯神社は山の中にある神社。
車やバスを使えば楽に行くことができますが、今回は、昔から三峯神社に参拝する人が通ってきた表参道を登っていくことにします。
表参道とは、言ってみれば神社の表玄関みたいなもの。
多くの神社の表参道はしっかり整備されて門前町が広がっているというイメージがありますが、三峯神社の表参道はそうではありません。
三峯神社の表参道は険しい登山道なのです。
三峯神社表参道登山にかかる時間は、健脚の人で2時間くらい。
僕も一緒に行った妻も普段ほとんど運動しない登山初心者ですが、なんとか頑張って2時間半ほどで登頂することができました。
それではさっそく三峯神社の表参道登山について気をつけるべき点などを含めて紹介します。
三峯神社の表参道は初心者でも大丈夫?
三峯神社の表参道は、結構激しい勾配もあってキツイ箇所もありますが、基本的には登山初心者でも頑張れば登ることができる山だと思います。
僕たちも最後の3分の1くらいはヘトヘトになりながらもなんとか登りきることができました。
イメージですけど、高尾山の麓から薬王院まで歩いて登る体力があれば、三峯神社表参道も登ることができると思います。
(三峯神社の方がキツイですし、舗装されていない山道ですので格好はしっかりしないといけません)
ただし油断は禁物です。
登山道の入り口にはこういう看板もあります。
「山を甘く見ないでください」という標識で、
・履物は完全ですか?
・家の人に予定は話しましたか?
・この山林の中をよく知っていますか?
・帰り道は分かっていますか?
・自分の体力は大丈夫ですか?
とチェック事項が並んでいます。
あくまでも自分の体力やその日の天候に合わせて無理はしないようにしてください。
三峯神社の表参道を登るときの服装は?
登山の途中で見かけた人は10人くらい。
そのうち半数が、本格的な登山靴にリュック。
半数が、普通のスニーカーにリュックという格好でした。
僕たちは普通のスニーカーとリュックだったので、本格的な登山の格好をしている人たちを見て少しビビったのですが、普通のスニーカーでも大丈夫な山でした。
おそらく本格的な登山の格好をしている人たちは、三峯神社を過ぎたさらに山の上の奥の院方面まで登る人だと思います。
ただし、熊出没注意の看板がありましたので、熊よけの鈴はつけていくことをオススメします。
熊よけの鈴は数百円から、amazonで買うことができます。
また、途中で蛇と蜂も見かけましたので、肌の露出が多い格好は避けたほうがいいです。
大輪バス停がスタート地点
それでは登山の様子を書いていきます。
表参道登山のスタート地点は、西武秩父駅から三峯神社へ向かうバスルート上の大輪(おおわ)というバス停です。
大輪まで歩くのは大変だと思うので、西武秩父駅か秩父鉄道三峰口駅からバスに乗ることになると思います。
この鳥居が登山ルートのスタート。
このルートを通る人しか会うことのできない狛狼に見送られて山道へ。
すぐに見えるのが登竜橋。
ここからの眺めは絶景です。
しばらくは舗装された緩やかな上り坂が続きます。
2007年に廃止されるまで、三峯神社にはロープウェイで行くことができ、その乗り場がこの場所だったのです。
少し進むと今は更地となったロープウェイ乗り場が。
ロープウェイ乗り場跡を過ぎると本格的な山道になります。
結構激しい急勾配
山道に入ってしばらくはなだらかな道が続きます。
新緑が綺麗です。
途中には橋がかかっている箇所もいくつかあります。
少し足場が不安な橋も。
最初はなだらかな山道ですが、だんだん勾配がきつくなっていきます。
最初の難関は、このつづら折りの上り坂。
上の方に点々と人が見えるのが分かるでしょうか?
もうこの頃は同じバスを降りた組で僕たちが最後尾になっていたので、もうゆっくりと自分たちのペースで進むことに決めました。
清浄の滝
中間より少し手前のあたりで現れるのが、清浄の滝という滝。
東屋もあって休憩ができます。
かつて三峯神社へ参拝する人は、この滝で身を清めてから山を登ったそうです。
信仰の場にふさわしいピリピリとした厳かな空気を感じました。
この渓谷にはサンショウウオもいるようです。
なんとなくこの場にいるだけでこれまでの疲れがとれるような、神秘的で厳かな空気を感じる場所でした。
清浄の滝の動画も撮りました
清浄の滝(三峯神社 表参道登山)
滝の音(清浄の滝 三峯神社表参道)
薬師堂跡
登山ルートの3分の2ほど進んだあたりで現れるのが薬師堂跡。
ここはかつてこの道を歩いて三峯神社へ向かう人々の休憩所だった場所だそう。
怪我をした人や病人などの看護も行っていたようです。
いまも東屋やベンチがあるので休憩スポットとなっています。
登頂!
体感的には、薬師堂を過ぎた残り3分の1が一番きつかったです。
まだまだ上り坂は続きます。
途中突然、家がいくつか現れるのでビックリします。
この家にはかつて神職の人の家族が住んでいたそうですが、今は空き家になっているみたいです。
それにしてもこの山の中に住むってどういう気持ちだったんだろう。
そんなこんなでクタクタになりながらも頑張って登頂。
だいたい2時間半くらいかかりました。
表参道を登りきったところにあるのは奥宮遥拝殿です。
登りきった達成感があるからこそ、この景色もよりいっそう素晴らしい。
おわりに
表参道は結構な勾配もあって楽なルートではありませんが、道に迷うような箇所はなく、初心者でも登ることができる山です。
車やバスを使えば簡単に行くことのできる三峯神社ですが、表参道を歩いて登ることで、おそらく車やバスで来ていたら味わえなかったであろう充実感や感動を味わうことができました。
車もロープウェイもなかった時代、人々がどういう思いでこの道を歩いて三峯神社へお参りに行っていたのかを考えると、多くの人の信仰を集めたすごい神社であるということを身をもって理解することができました。
大変なルートですが、せっかく三峯神社へ行くのであればこの道を通っていくこともオススメです。
以上、三峯神社へ表参道の登山ルートを通って行った話でした。
三峯神社へのお参りの様子と三峯神社の温泉の話は別の記事で書きます。